小人舎が発行する絵本WEBマガジン[コビマグ]

きょうのひとめぼれ

第5回:「かもす」にひとめぼれ

〜やまたのおろち〜より

やまたのおろち

絵本「やまたのおろち」の1コマに何やら口から白いものを吐いてるシーンがある。ちょっと何だこれ、と困惑してしまったが、本文を読むと「村人にめいじて、これよりすぐ八たびかもした酒をこしらえさせよ」とあった。
つまり、スサノオノミコトがやまたのおろちを退治する際に使われたとても濃いお酒を作るために「かもす」という作業をしているシーンだったのだ。

それにしても、お酒をお口で作っているという点が想像もできなくて驚いた。「かもす」というのは「醸す」という字で、「発酵する」という意味らしい。そして語源は「酵む(かむ)」というらしい。辞書で調べると「酒は、古く、米その他の穀物を口の中でかみ砕いて唾液とともに吐き出してそれを発酵させてつくった」とある。

人を酔わす酒を口を使って作るという行為、とても神秘的ではないか。 感情を表現するための言葉を発しるのも口だし、愛の証であるキスをするのも口。モノを食べるのだって口だし、歌を歌うのも口だ!なんでも口じゃないか。

お母さんが僕の「目やに」をとるのも確か一旦ハンカチを口に経由してからだったし、この行為も何やら神秘的だったように思えてきた。
そんな今日のヒトメボレ。

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やまたのおろち

日本の神話〈第3巻〉やまたのおろち

  • 舟崎 克彦 (著), 赤羽 末吉 (絵)
  • あかね書房
  • 価格:1,298円

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